1班 加油

 
再認識の3日間
 
平井孝典(横須賀R.C.)
 
トラスト
 
加藤範子(平塚南R.C.)
 
ライラに参加して
 
内田 豊(足柄R.C.)
 



 再認識の3日間  平井孝典(横須賀R.C.)

 新しい自分の発見」「新しい友人を作る」という目標に対し、私は数多くの友人ができました。
「新しい友人」というよりも、むしろ「真の友人」の様な気がします。ただ単に友人ということではなく、仕事仲間というようなことではなく、幼い頃に無我夢中で遊んだ、そんな友人ができました。また、そんな友人が真の友人なのだという感じも受けました。また、新しい自分の発見ですが、発見できたのか、と言われれば、正直なところ、はっきりと言えません。新しい自分の発見というよりも、再認識、再確認、また忘れていたことが思い出されたという様な事が多かったのです。まさかたった3日間で、ここまで人を信頼出来るなどとは思っていませんでしたし改めて人を信頼する心の大切さを思い知り、同時に何よりもまず第一歩を踏み出す事の大切さを再認識しました。

 この3日間で学んだ事は、普段の生活では学ぶことが出来なかったものであり、このような機会に参加させて頂いた事に対し感謝の気持ちで一杯です。そして加油のみんな、ありがとう!!

 トラスト  加藤範子(平塚南R.C.)

 正直に言うと「なぜ私が?何をするの?知らない人達の中でどう過ごせばいい?」まずそう思いました。何も知らない、わからない環境に突然ほうり出されたような気分で・・・。

 青少年指導者養成プログラム、名前だけ聞くととても硬く厳しい訓練に参加するのかと思い、ただ頭の中が真っ白でした。私は参加するまでロータリーのこと何一つ知りませんでした。初日は、言われるがままに動き、その場を楽しむことで精一杯という感じで、仲間の名前をひたすら覚えました。そしておもいっきり童心に戻った気持ちでゲームに熱を燃やしている自分がそこにいたのです。夕食を食べた後、班ごとに分かれ一日を振り返ったのですが、自分も含め全員が同じ思いでいました。

 
  ニックネームを何度も呼び合うこと、
  手足でお互いを確認すること、
  素直な気持ちで接し、素直に相手を受け止めること、

それが私達が1日目で感じたことです。

今、私は1人の社会人としてライラに参加したのですが、1日目ですでに心のアドベンチャーに一歩も二歩も踏み込んでいけたような気がします。
 私の班は一班で、チーム名を決めることになったのですが、班の中に中国語を話せる人がいて、その人に教わったのが『加油(チャーヨウ)』です。この言葉の意味は「がんばれ<i>!</i>」です。明日も頑張ろう、仕事が辛くても今日の仲間と過ごしたこの日を思い出して頑張ろうと言う、合言葉のような意味も込めてチーム名にしました。集合する時、何かを始める時、解散する時、合い言葉は『加油。』それが私の班でした。

 私達「加油」は、楽しく遊べる仲間というだけではなく、信頼関係のある仲間でした。
 2日目にPAA21の私達のリーダー「めぐ」が、「アスレチックをやるのもいいんだけど、私はあえてあなたたちにトラストに挑戦してほしい。」と言いました。トラストとは、1.40mくらいの所から後ろ向きになり度倒れ込み仲間の腕で支えられると言う、とても恐怖・スリル感を味わうものです。「めぐ」は私達なら信頼し合えていて、命までも支え合える仲間だろうと見たのです。中には高所恐怖症の人もいました。その人から恐怖心を取り除き、トラストを全員で成功させることはとても難しいことだと思っていました。沢山の時間を使い話し合ったり、徐々に目を閉じたままより掛かる練習をしたり、胴上げをしたり、皆も支えられること支えることに自信がつきました。実際にトラストを順番に挑戦してゆき、決して強制ではなく自主性にまかせ進めました。その時の私達の合言葉『ゆだねます。』『支えます。』

 心から命をこの仲間にゆだねよう。心からこの人の命を絶対に支えよう。そう思い合っていました。私もとても恐怖心でいっぱいでした。でも今まで練習をしたお陰で、絶対に皆が支えてくれると、命をゆだねてもいいのだと思いました。挑戦した時、皆の『支えます』と言う言葉がとても力強く、安心感を与えてくれました。最後には、絶対にやりたくないと言っていた人でさえ、皆がいるからと命をゆだねてくれました。13人が全員挑戦し全員成功することができたのです。感動でした。

 たった2泊3日、これだけの時間で何ができるだろう、と考えていました。でも自分のグループの全員が大好きで、こんなにも信頼していて素直に物事を言い合える。それはとても簡単なことのようで、とてつもなく難しいことだと思います。会社の人に同じように命ゆだねられるのかと言えば少なくとも私は無理です。そこまでの信頼が私にも相手にもありません。

 今回ライラに参加させて頂き私が得たものは、信頼関係、素直な心、仲間との協力、達成感、普段の生活では決して味わうことのないものだったと思います。
 これからは会社でも同じ感情になれることを目指し、時にはくじけそうになるかもしれないけれど、この体験のことを思い出し頑張りたいと思っています。


 ライラに参加して  内田 豊(足柄R.C.)

 今回のプログラムに参加し、仲間を信頼し、仲間から信頼される大切さを実感させられました。初対面の人と上手くコミュニケーションをとるには、共通の話題や体験を持つことが必要であり、アドベンチャーをすることにより共通の目的や体験を持つことになり自然にコミュニケーションをとれるようになりました。また、アドベンチャーは、自分の個性を出しすぎると仲間との連携がとりにくくなるため、仲間と協調しつつ仲間を尊重しなければ成り立たないと感じました。

 アドベンチャーは実生活に置き換えることが出来、仕事でも私生活でも仲間は必要です。
小学生の頃は、作る意識が無くても周りにはいつも仲間がいたように感じますが、今信頼できる仲間がどのくらいいるのか考えさせられました。学生時代の偏差値という競争を経験して、社会に出てから人と協調し、信頼すると言うことを忘れかけていたように思います。

実体験で学んだ「1人では解決できない困難なことも、同じ目的を持っている人たちなら困難なことではなくなる」ということを念頭に置き、また新たな気持ちで仕事、私生活に励んでいきたいです。